2010年 春蚕の飼育記録

2010年 春蚕の飼育記録

10-06-30_001.jpg 2010年6月29日〜7月1日
繭の乾燥

名森小学校4kg、国松さん10kg、30日 国松さん15kg、7月 1日 国松さん 11kg

乾燥機にて 繭を乾燥した。乾燥機は 1回に 5kgの繭を6時間ほどかけて乾燥する。 乾燥し終わった 繭をふってみると乾いた音がする。繭くりの時は雨のつづいた後だったのでじっとり湿っていたが すっかり乾燥できたようだ。

小説「月山」の中にこんな一節がある。
「カイコは 天の虫というての。蛹を見ればおかしげなものだども、あれで やがて 白い羽がはえるのは 繭の中で天の夢を見るとさけだと言うものも あるもんだけ。」
羽があってもはばたけず 人の飼育無しには生きられないようにしてしまったこの虫に なぜ 天の虫という名があたえられたのか 不思議だけれど、 どこか 哀しいような この虫たちと一緒に 私も 天の夢を見たかもしれない。

平成22年国松さん春蚕繭 おわり

10-06-28_001.jpg 2010年6月28日
選繭
回転蔟からボール紙をはずし薄皮繭や玉繭(2頭入っているもの)、死蚕(しにこ)を除いていく。黒 く腐ってどろどろになったような死蚕は わずかで、全体にきれいな繭なので作業が順調にすすんだ。
繭もり ボール紙を1枚ずつ繭くり機にかける。繭は1粒ずつに、けばもざっと とれて別にでてくる。ボール紙も分かれてでてくるのでななめにたたんで片付ける。50枚分繭くりできれば繭の重さを量りシートの上に広げて繭もり完了。繭の中では蛹になった蚕が生きている。

10-06-24_001.jpg 2010年6月24日
けろ拾い
遅口蚕は 1頭拾い
次の蚕に病気が移るといけないので 「青くても やとってしまえ」「小さいものはもう捨ててしまえ」と言われても、なかなか遅口蚕たちをきっぱり捨ててしまえない国松さん。
川合小学校の生徒たちがまた見学に来て 熟蚕を1頭ずつもらって帰った。

10-06-21_001.jpg 2010年6月21日
5令11日め
大きくてきれいな繭を作っている。
けろ拾いが始まった。蚕が繭を作るときにだす尿をよけながら いつまでもさまよい歩いている蚕=けろを拾い、平らなところに置いた蔟の上に移す。
上蔟したあとの じめじめした蚕糞も 次々と 新聞 かんれいしゃで くるんで桑畑へ運ぶ。たっぷりの肥料だ。
遅口を残し ほとんどが上蔟して 蚕座が片付いていく。

10-06-20_001.jpg 2010年6月20日
5令10日め
昨日に続き、蚕やとい(上蔟作業)をすすめる
桑がまだ足りないので 実生の桑、夏蚕用の桑なども少しきる。回転蔟1本あたりに振り込む蚕の量がつかめないうちに 2番蚕3番蚕をやとい終わる

 2010年6月19日
5令9日め
なかなか すがかない…国松さんのメモ
朝 国松さんが あみかけ 緑色のあみに黄色のあみを重ねて かける
午後 上がってきた熟蚕を黄色のあみでビニールに振り込む。 それを国松さんが回転蔟に振り込む。
あとに残った蚕は緑色のあみと手で2番蚕の端にひろげる
回転蔟をつる。少し早かったようで下に 残った。

10-06-18_003.jpg 2010年6月18日
5令8日め
そことり 昨日かけたあみで 蚕を移動し下に残った桑の枝や蚕糞を片付けてきり桑で給桑。養蚕の作業の中で最もしんどいところ 圧死しているのが 少しあるだけで 病蚕は見えない 回転蔟をおろし 上蔟の準備 三眠蚕はでずじまいだが、さて見込みどおり明朝熟蚕となるか!?

10-06-17_002.jpg 2010年6月17日
5令7日め
桑きり とうとう春蚕桑を全て きり尽くし 点々と生えている桑もきってしまう。 足りるかどうか国松さんが 思案顔。 明日また和良から桑が届く予定。
給桑 昨日よりは すこし食いが落ちたものの 雨のような音をたてながら 桑を食い 大きくなった
夕方 あみかけ

10-06-16_001.jpg 2010年6月16日
5令6日め
朝方まで降っていた雨がやみ、 ありがたい と言って桑きりに励む。一番上の桑畑をきり終わり 午後3時すぎには その下の畑にうつる。枝が細くしなやかでとてもきりやすいが 桑の実がよく熟して うまいため つい口に入れてしまう。蚕は 食い盛りのため さし桑して緑になっても すぐ食ってしまい 蚕で白くなる。

10-06-15_002.jpg 2010年6月15日
5令5日め
朝 和良から 雲竜桑が届いた。 枝がジグザグのおもしろい桑だが 枝でくれると除沙がしにくいのでもいでくれる。
雨が降らないうちにどんどんきった。どんどんきっても どんどん無くなるほど 蚕は大きくなった。

10-06-14_001.jpg 2010年6月14日
5令4日め
昨日に続き 雨の止んでいるうちにガンガン 桑きり 昼前に3番蚕や遅口蚕に 給桑
午後 郁子さんと 一番蚕2番蚕に さし桑
桑ぼね (桑の枝)の炭をおこす ちゃんとおきたかなと心配顔をしていると 郁子さんが つくやろ と言って上から さらに桑ぼねの炭をてんこ盛りにした。 ほどなく 赤くおきた。湿度の調整にはボイラーでなく 炭を使う。
三番蚕や遅口蚕のうらどりをして のびのびしたようにみえる。

10-06-13_002.jpg 2010年6月13日
5令3日め
6時に網かけ 給桑してあった。
昼前 かき枝で給桑
午後 うらどり 少しずつ拡座し また蚕座が広がった。
桑きり 今日の畑は 桑の実が全然無い。新一ノ瀬という品種。一ノ瀬は実がつく。 この3年ほど使っていないとう一番上の桑畑で
ひとりで桑きりしていたら気持ちがしんと静まり 平らかになるようだった。

10-06-11_002(変換後).jpg 2010年6月11日
桑の実が熟してきたので 時々摘んで 口に入れながら桑きりをする。秋蚕桑にする予定で仕立てた株は
枝わかれしているところがあるので 少し注意してきる。 桑畑が 丸裸になってきた。
桑つけは 午後3時半を過ぎてからになった。2番蚕はまだこんこんと眠り 遅口蚕はまだまだ 眠らない

 2010年6月10日
9日よる やっとねたとのこと 上どり拡座してあった。
すっかり桑がなくなっていたので 10束ほど どんどん きっていく 今日の桑は おいしそう
遅口蚕も上どりし 蚕座を整理した
明日 午前中には起きる予定。大きくなった眠蚕の
はりつめた 白く光る体がりりしい

10-06-08_001(変換後).jpg 2010年6月8日
ねうらとり をする。
ねる前の うらどり。昨日かけたあみを横へ移しておいて下にたまったふんを片付ける。小さな蚕がまだあちこちに残っていて「一緒に生まれたはずなのに不思議だね」と言いながらよ〜くさがしてひろう。
桑きりは上の桑畑の柔らかいのを2束 と下の桑畑のを4束「4令になったのでちょっとおぞい桑でもだいじょうぶ」と国松さんは言うけれど あんまりおぞいのは こっそりちぎって捨てた…
夕方になっても ねる気配は無く 郁子さんが「まんだ なっかなか ねんぞ」と言っていた。

10-06-07_001(変換後).jpg 2010年6月7日
2日 会わないうちにたくさん食って大きくなった 桑きり さし桑 桑畑の草とり。昼前 川合小 2年生12人がにぎやかに やってきた。国松夫妻も一緒に写真をパチリ。
夕方5時 網かけ「明日の夜頃ねるか?どうや? 蚕飼いは毎年1年生やで」と言って国松さんが笑っている。

 2010年6月6日
7kg給桑
11時30分 8kg給桑
18時30分 かき枝給桑

 2010年6月5日
6時30分 桑つけ
13時30分 5kg給桑
19時 6kg給桑

10-06-04_002(変換後).jpg 2010年6月4日
蚕がねているうちに桑畑のマルチをかける。ひなたは暑いけど 日陰に入ると すぐに汗がすうっとひく。
桑きりは上の畑をきり終わって下の畑に移る。
夕方桑つけと言っていたが 18時になっても まだ眠蚕のほうが多い状態だった。

10-06-03_003(変換後).jpg 2010年6月3日
朝6時30分 国松さんがやきぬかと桑4kgをやってくださる。8時30分の時点で少しねこ 眠蚕がでていて11時30分ごろ上どり と言っていたが まだできず、きり桑をうすくふる。
2時30分頃には全体に眠たそうな動きになり、石灰をふって網をかける。ところがまだ少しはやすぎたらしく すぐたくさんあがってしまい 上どり失敗。1時間ほど後にもう一度上どりをかけた。
16時網に上がった蚕を移す 6月1日にうらどりしたちいさい蚕たちを一緒にする。

10-06-02_002(変換後).jpg 2010年6月2日
国松さんがクライト石灰で消毒後給桑しておいて下さる。桑きりは 昨日の続きのところで4束。桑もぎ。 給桑。 ひと桑ごとに給桑量が増え、蚕はおおきくなっていく。 お昼少しまえ 山中温泉からはるばる養蚕を見に来てくださったご夫婦があった。10年前から5000頭ずつ1れいから蚕を飼って糸にし 織るところまでやっているという方。クライト石灰をふることと温度管理について関心を持たれたようだった。明日朝にはねる予定。

10-06-01_006.jpg 2010年6月1日
桑きり、うらどり、かくざ、給桑。うらどりの下に残った眠蚕が 白くピカピカ光って 美しい。

DSC00035 のコピー.JPG 2010年5月31日
JAめぐみの前平農業倉庫前で蚕を受け取る。10時少し前 国松さん宅へ春蚕1箱 無事に到着。
11時桑つけ、この蚕たちがはじめて口にする桑は1.2kgの芽桑。うまいっ!と思ったかな。 拡座 給桑 いずれも倍にする。17時 人工飼料のあるところだけに黒の網をかけて 夕桑 2.4kg