その他 - 蚕の一生



蚕の一生 : その他

野蚕

野蚕(やさん)



野蚕とは野生の蚕の総称で「クワコ」「テンサン」「オビガ」「ヒメヤママユ」など多くの種類がいます、現在の家畜化された蚕の原種は「クワコ(桑蚕※カイコガの幼虫)」といわれ5千年前の中国ではこのクワコを飼育して絹を作っていました、また「繊維のダイヤモンド」や「繊維の女王」と呼ばれる糸を吐く「テンサン:(天蚕※ヤママユガの幼虫)」の飼育も古くからありました。

野蚕:営繭

野蚕:営繭(やさん:えいけん)



養蚕農家の飼育する蚕は品種改良によって糸を吐く能力が高められ1,500 mの糸を吐きますが、野蚕は500 m 程度しかありません、飼育される事もある「テンサン」は600 m程の糸しか吐きません。動画は「クワコ」の営繭シーンです、胸で繭を強く押して形を整えている行動が見れます。

三眠蚕

三眠蚕(さんみんさん)



通常の蚕は脱皮を4回してから繭を作りますが、この三眠蚕は一回少ない3回脱皮をして繭を作り始めます、通常の繭より小さく吐く糸も細いですが、その細い糸を沢山使って生糸にするので普通の生糸より繊度ムラもなく、織物にしたときは染め付きもよくなめらかな風合いになります。

不結繭蚕等

不結繭蚕等


「結繭率(けつけんりつ)」という養蚕用語がありますが、これは蚕が繭をつくる割合をいいます、発育不全や何かの原因で糸を作る器官の「絹糸線」がねじれたり癒着すると糸を吐けなくなってしまいます、蚕は糸を吐けないと体内のタンパク質が多くなり過ぎて死んでしまいます。また硬化病(こうかびょう)のように黒くなったり、体液を流しながら歩き回る核多角体病(かくたかくたいびょう)などの病気もあります。蚊取り線香も蚕にはよくないので注意が必要です。