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毎年7月中旬から9月上旬までの間、延べ32夜にわたって開催される郡上おどりは、演奏される囃子を総称して郡上おどり(郡上節)と呼ばれています。全10曲から成る踊りで構成されており、そのルーツは中世の「念仏踊り」や「風流踊り」の流れを汲むと考えられています。踊り会場は古くから特定の日に開催される縁日祭りによって異なりますが、そのために訪れるたびに新たな場所で郡上おどりの迫力と魅力を体感することができます。特にお盆の期間は、4日間にわたって徹夜で踊りが続きます。夜空に浮かぶ提灯の光と踊り子たちの躍動感が交錯し、祭りの熱気が最高潮に達し参加者は一体となって踊り、郡上おどりの曲に身を委ねます。その瞬間、郡上おどりの魅力が最も高まり、感動が広がります。
第二次世界大戦中は、毎年8月15日のみの開催が許されていました。1945年(昭和20年)8月15日の終戦日には官憲からの中止勧告があったものの、住民たちは「英霊を慰める」という理由のもと、自然発生的に踊りました。そして、2022年、郡上おどりはユネスコの無形文化遺産に登録されました。この登録は、その文化的な価値と重要性を国際的に認められた証です。
郡上おどりは、その深い歴史と共に現代に受け継がれている祭りであり、地域の人々の心と絆を象徴するものです。また、迫力ある踊りと音楽は、多くの人々に感動と喜びを与えています。その伝統的な雰囲気と熱気あふれるエネルギーは、一度体験する価値があります。郡上おどりを通じて、日本の文化と伝統に触れ、心躍る祭りの世界へと誘われることでしょう。
2013年9月13日
「昔おどりの夕べ」
2015年9月11日
「昔おどりの夕べ」
郡上おどり
「おどり納め」八幡城から撮影
郡上おどり(昭和54年)
「やっちく」
郡上おどり(古い音源)
「正調郡上節」
郡上おどり(昭和10年)
「新曲 郡上節」
郡上おどり(昭和54年)
「けんげんばらばら」
郡上おどり(昭和54年)
「古調かわさき」
郡上おどり(昭和10年)
「かわさき」
郡上おどり(昭和54年)
「郡上甚句」
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