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白鳥おどりは、念仏踊りや風流踊りを源流としています。これは、白山民謡文化圏において、白山信仰との関わりの中で成立しました。この踊りは、修行者や登拝者たちが伝えた念仏踊りや歌念仏と、白山を誉めるショウガ(唱歌)が結合し、白鳥おどりの中で最も古い「場所踊り」となりました。
以前から境内での盆踊りが慣習となっていましたが、享保8年(1723年)には、「盆中お宮にて踊り申す事、奉行より停止の書状到来」という白山中宮長滝寺における盆踊り停止命令が出されました。
昭和22年(1947年)には、「白鳥踊り保存会」が設立されました。この保存会は、白山民謡文化圏の多くの踊りの中から、代表的ないくつかの踊り種目を選んで「白鳥おどり」として整備しました。
踊りは7~8月を中心に行われ、盆の8月13日から15日までの3日間は徹夜おどりとなり、明け方まで踊り続けます。
白鳥おどりの曲は全部で8曲あり、主に口説の歌詞で、心中物や郡上一揆など物語を延々と語っていく歌詞もあります。八幡町の「郡上おどり」とは異なる特色を持っており、テンポの速い、活動的な踊りスタイルは、若者をはじめ多くの人々に愛好されています。また、
白鳥おどりは、神社境内の板張りの拝殿で下駄を鳴らしながら踊る「拝殿踊り」と、町内の各地区を移動し屋形を中心に踊る「町踊り」という2つのスタイルがあります。
白鳥おどり
「発祥祭・郡上宝暦義民太鼓」
2017年7月9日
「白鳥拝殿踊り 発祥祭 神事」
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